PLA(ポリ乳酸)射出成形テクノロジー
生分解/植物由来の
プラスチックで、
循環型ビジネスを共創する
日精樹脂工業は、早くからポリ乳酸(PLA)の可能性に着目し、その射出成形技術を磨いてきました。
サトウキビやトウモロコシなどを原料とした植物由来で、最終的には微生物によって水とCO2に分解されるPLA。その循環サイクルは、プラスチックの「サステナビリティ」を大きく前進させるものと言えます。
PLA とは?
About PLA///
化石資源に頼らない植物(トウモロコシやサトウキビ)由来のプラスチック(バイオマスプラスチック)のひとつで、生分解性があり、微生物によって最終的に二酸化炭素と水のみに分解され、大気中に放出された二酸化炭素は植物に吸収されて原材料となるデンプンを光合成することから、「カーボンニュートラル」の素材として注目を集めている。
100%植物由来で生分解性にこだわる
日精樹脂工業は、カーボンニュートラルな「植物由来」、そして水と二酸化炭素に分解される「生分解性」をもったP L A にこだわって、その射出成形における技術開発に取組んでいます。環境にやさしいと言われる「バイオプラスチック」ですが、その中には植物由来だけでなく、石油由来も含まれていることは、あまり知られていません。さらにすべてが「生分解性」を有しているわけではなく、分解しないバイオプラスチックも存在するのです。
分解処理で、海に流出するプラスチックを減らす
PLA製品は海洋においては、コンポスト化の条件が整わず、数十年にわたり残存してしまいます。他のプラスチック製品と同様、海への流出は防がなければなりません。ただ、従来のプラスチックがPLAに置き換わり、リサイクルや分解処理を進めることで、海に出てしまうプラスチックを削減する可能性があります。さらに、カーボンニュートラルな資源循環への転換につながるものです。
射出成形技術でPLAを便利に、美しく
これまで、PLAは薄肉での成形や透明性の保持が難しい「やっかいな材料」というイメージが業界内にありました。日精樹脂工業は、PLAの薄肉成形、透明性保持に挑み、100%PLAによる薄肉のシャンパングラスの成形に成功しました。その成形技術は国内外のプラスチック業界関係者に評価され、注目されています。
PLAの可能性を技術で切り拓く
日精樹脂工業では、これまで不可能とされていた耐熱深物容器の成形を実現するため、離型を促進する製法などを活用することで、120℃までの耐熱性を発揮するPLA製品の成形技術を開発しました。また、冷却時間の最適化を図ることで、 サイクル短縮も実現しています。
環境にやさしい商品が選ばれている
日精樹脂工業は、P L A と木紛、P L A とパルプといった混合樹脂の射出成形品の試作も素材メーカーと協業して進めています。さらにPLAの耐熱グレードの成形や世界初のP L A 2 色成形も果たし、新たなフィールド開拓しています。
ここでも「100%植物由来・生分解」のこだわりは変わることはありません。石油由来からバイオプラスチックへの移行の動きは、食品の包装や、化粧品の容器、日用品などの分野で広がりつつあります。その目的は、環境負荷を低減することですが、一般の消費者が、環境にやさしい商品を選び始めていることも大きな要因と考えます。
動き出した市場に、きっと仲間がいる
日本でもプラスチックに係る資源循環の法律が成立しました。ストローやスプーン、ヘアブラシなど使い捨てプラスチック製品の12品目については、使用削減が義務づけられることも決定しました。
つくる側だけでなく、つかう側も資源循環に向けた取組みが求められています。 循環型ビジネスへの移行は、私たちだけの力で行えることではありません。 PLAの素材メーカーやモルダーの方々をはじめ、教育機関、政府・自治体へ、その輪を広げ、さまざまな境界を超えての共創を積極的に進めていきたいと考えています。
共創を大きなチカラに。
私たちと一緒に、P L A でビジネスを持続可能な未来につなげていきませんか。私たちは射出成形技術で、その課題解決にお応えします。
射出成形をトータルサポート
成形機も金型も自動化も、
成形相談やテクニカルサポートも、
スクーリングや保守・メンテナンスも、
すべてNISSEIにお任せください。
日精樹脂工業は、お客様1社1社が持つ固有のエンジニアリング・デザインを更に強化する(=Reinforcing an Engineering Design)提案を行っています。この活動を私たちは“NISSEI RED”と呼んでいます。
NISSEI RED は、私たちが大事にしていること。そして、お客様にとっても大切な価値のことです。射出成形の専業メーカーとしての「情熱」、「想い」であり、お客様にお届けできる唯一無二の価値、解決策となるものです。また、社会に貢献できる存在意義であり、次世代につなげたい意思でもあります。